計測機械メーカー新社屋メインロビーに、音と映像の空間を 【日本電産トーソク ショースペース】






設置場所は、計測機械メーカー新本社ビル1階のメインロビーという、来客に対して、この会社を理解してもらうために、有効に使わなければならない場所でした。
企画プランに沿って制作計画の立案・発注者との協議を重ねた結果、会社の事業内容をこと細かく情報提供するよりも、屋外の暑さや寒さを和らげるような「癒しの空間を作ろう」ということになり、企画案を大幅に変更して最終の方向性としました。
当初の企画案は、「水琴屈と鹿おどし」でした。写真B中央の水の入った鉢にステンレス製の鹿おどしから水が注がれ、溢れた水は水路を通り水琴屈の中に落ち、独特の音色を奏でます。さらに水琴屈からポンプにより汲み上げられた水は、鹿おどしの支柱の中を通り鹿おどしの中にためられるという仕組みです。ところが、サンプル制作を重ねると水琴屈と鹿おどしの音色が重なって聞こえてしまうことが判明し、やむなく水琴屈をあきらめました。
弊社には水琴屈の資料があまりなかったので、NPO法人 日本水琴屈フォーラムの理事をされている田中光氏に応援を求め、実現可能な形状や音色などにチャレンジ出来たことは、今後の展示演出装置制作に大きなチャンスを得ることが出来ました。

水鉢 FRP製 間口φ3.5m×高さ75cm
仕上がりは「黒御影石風塗装」水鉢内部は「ゲルコート仕上げ」座面はビニールシートクッション。
鹿おどし 長さ1.2m×φ60mmのステンレス鏡面仕上げパイプ支柱部分も同仕上げ。
バック壁面 全面グラフィックシート貼り、一部、スチール焼付塗装仕上げ、前面飛散防止フィルム貼りガラス
映像装置 業務用DVDプレーヤーにより、オリジナル映像をエンドレスで再生。モニターは、50inプラズマビジョン2台
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